改善ガイド
英文IRの13の点検項目
英文IRを見直す際の確認事項です。数値は34項目すべてを確認した128社の調査結果から、点数が変わるたびに再計算しています。調査日は企業により異なります。
01 英文IRの問い合わせ先を分かりやすくする
英文IRのトップから、IR担当部署のメールアドレスや専用フォームに進めるかを確認します。決算資料の冒頭に担当者名がある場合も、サイト上の案内を別に確認します。
128社のうち97社が3点以下です。
関連する評価項目:O7
02 英文版の位置付けを説明する
日本語優先の注意書きに加えて、英文資料の対象範囲、公表時期、管理する部署などを説明します。
平均1.8点(5点満点)で、34項目のうち4番目に低い項目です。
関連する評価項目:R5
03 英文資料の一覧を用意する
資料の日付、種類、言語、リンクをまとめます。決算、総会、ガバナンスなどの資料を、複数のページから探し直さずに済む構成にします。
128社のうち5社は、英文資料の一覧として機能するページがありません。
関連する評価項目:O5
04 英文リンクの行き先を点検する
英文の見出しから日本語資料に移動しないか、過去資料にリンク切れがないかを確認します。
128社のうち26社で、英文のリンクから日本語の資料が開きます。
関連する評価項目:O2
05 財務データをExcel・CSVでも提供する
すでに公表している財務数値を、英文ラベル付きのファイルで提供します。セグメントの定義や単位、会計基準、数値の更新日も付記します。
128社のうち85社が0点です。十分に提供しているのは31社です。
関連する評価項目:F6
06 英文で議決権行使結果を示す
招集通知だけでなく、決議の結果、議決権行使数、賛成比率を英文で確認できるようにします。
128社のうち73社は、議決権行使結果を英文で公表していません。うち54社は、招集通知は英訳しています。
関連する評価項目:G6
07 セグメント情報の掲載範囲を揃える
売上高と利益の両方が英文で確認できるか、過去の数値と比較できる区分・定義になっているかを確認します。
128社のうち7社は、英文のセグメント情報がまったくありません。
関連する評価項目:F5
08 資料ごとの日英公表日を把握する
決算短信、説明資料、質疑応答、有価証券報告書では、公表の手順や翻訳負担が異なります。資料別の時差を把握し、短縮すべきものを検討します。
追跡している5つの資料(直近2回の決算短信、招集通知、ガバナンス報告書、有価証券報告書)で、日英の公表時差の中央値0日をすでに77社が達成しています。
関連する評価項目:R1
09 前の計画と実績を比較する
目標と実績を並べ、差異を説明します。目標を達成した場合も同じ形式で振り返ると、次の計画との関係が分かりやすくなります。
128社のうち47社は、前の計画の目標と実績を英文で比較していません。
関連する評価項目:S7
10 決算説明会の質疑応答を英文で伝える
説明資料に加えて、主要な質問と回答を英文要約などで提供します。公開する範囲と確認手順を定めておきます。
128社のうち54社は、英文の質疑応答・発言録がまったくありません。
関連する評価項目:S5
11 取締役会と報酬の説明を充実させる
スキル・マトリックスや、役員報酬と業績の関係が英文で理解できるかを確認します。
128社のうち18社は、英文のスキル・マトリックスがありません。
関連する評価項目:G3・G4
12 有価証券報告書の英文対応を検討する
全文、要約、主要部分の翻訳など、費用と利用目的に応じて範囲を検討します。どの範囲を英文で提供しているかも明示します。
128社のうち80社は、形式を問わず英文の有価証券報告書がありません。
関連する評価項目:F4
13 資本政策の実施後も説明する
自己株式取得や事業売却などについて、発表後の実施状況と結果を報告します。この点検項目は、現在の英文開示34項目の点数には加えていません。
この柱で評価した企業はまだありません。
関連する評価項目:資本政策
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